著書の紹介 

童門冬二         信長 破壊と創造
出版社/著者からの内容紹介

上杉鷹山、直江兼続など歴史上の名脇役を新しい角度からとりあげ、
歴史小説の分野に新風を巻き起こした童門冬二が、
日本史上最大の革命家、織田信長の謎に挑んだ話題作。

日経ビジネス連載を大幅に加筆。

天下布武の野心家、価値紊乱者、
文化破壊者など数々のイメージを もって語られる信長を
  ・情報ネットワークの使い手
  ・人材抜擢の天才
  ・楽市楽座による経済政策の成功者など独自の視点で描く。
日経BP企画

 名将、知将の生き様から、現代の企業人に求められる哲学、
見識、戦略を掘り起こす歴史小説作家・童門冬二氏。
本書では、今もなお理想のリーダーとして待望論がささやかれる
織田信長の思想と革新的所業に焦点を当て、
先行き不透明な現代に突破口を見いだすためのヒントを示す。
2001年7月から翌年6月まで本誌に連載されたものにさらなる筆を加えた1冊。
 まずは信長の“創造的破壊者”ぶりを「情報戦」というキーワードに沿って語る。
有名な「楽市楽座」や安土・桃山の絢爛たる文化を生み出したのは、
信長のビジョナリスト(構想者)としての類まれなる才能だと指摘。
その源には、旅人を「移動する情報媒体」と見なし天下の実情と
ニーズを知ろうとするマーケティングの才があったと読む。
また、信長は部下に心の変革を強く求めたが、
そのためには当時の常識であった「一所懸命の思想(1つの土地に居着く土地至上主義)」
を破壊する必要があったという。
自分の仕事や職場にしがみつこうとする弱さを根底から変革しようとしたのだ。

 新規参入を阻む当時の商慣習に風穴を開け、
「文化」の重要性を社会に浸透させることで文化に経済価値を与えた戦略など、
剛腕で知られた将の意外な計画性、実務性が明らかになる。


(日経ビジネス 2003/04/28 Copyrightc2001 日経BP企画..All rights reserved.)


トップへ
戻る
前へ
次へ