「文部科学大臣 御挨拶文」
第39回国民文化祭が、10月14日から11月24日までの42日間にわたり、岐阜県内各地において盛大に開催されることとなリました。
国民文化祭は、観光、まちづくリ、国際交流、福祉、教育、産業などの各関連分野における施策と有機的に連携しつつ、地域の文化資源等の特色を生かした「文化の祭典」です。また、各種の文化活動を全国規模で発表、共演、交流する場を設けるとともに、それらの活動により生み出される様々な価値を文化の継承、発展及び創造に活用し、文化芸術の一層の振興に寄与するものとして、昭和61年から開催されて以来、今回で39回目を迎えます。
岐阜県は、古くから交通の要衝、東西文化の結節点であったことから、様々な交流を通じて、祭り・ 踊リ・地芝居など、地域に根付いた多様な文化が生まれ、現在まで受け継がれています。また、豊かな森を源として県内各地を流れる「清流」が、木工芸や美濃和紙、刃物、陶滋器などの伝統文化を育んできたという特徴を持ちます。
本大会に参加される皆様には、地域ごとに特色を持つ岐阜票の多様な文化や自然を肌で感じていただき、本大会のキャッチフレーズである「ともに・ つなぐ・ みらいへ~清流文化の創造~」のとおり、清流文化が国内外に向けて大きく発信され、文化の継承や新たな文化創造に繋がっていく大会となることを心から祈念しております。
また、本大会は、「清流の国ぎふ」文化祭2024として、第24回全国障害者芸術・文化祭と一体的に開催されています。障害の有無に関わることなく、様々な交流を通じて、あらゆる人々が芸術文化に親しむことのできる共生社会の実現に寄与されることを大いに期待しております。
文部科学省においても、第2期文化芸術推進基本計画に基づき、心豊かで 活力ある社会を形成するため、文化庁の移転を契機とした文化芸術による地方創生、食文化や文化 観光の推進など、「文化芸術と経済の好循礫」を加速し、文化芸術立国の実現に取り組んでまいります。
結びに、開催に当たり格別の御尽力をいただきました岐阜県、開催市町村、文化団体をはじめ、関係する全ての皆様に深く感謝申し上げます。
文部科学大臣 盛山正仁
「岐阜県知事 御挨拶文」
「清流の国ぎふ」文化祭2024(「第39回国民文化祭」及び「第24回全国障害者芸術・文化祭」)が、10月14日から11月24日の42日間、ここ岐阜の地で開催できますことは誠に喜ばしく、国内外から ご参加いただく多くの皆様を心から歓迎いたします。
本県は、古来より山紫水明の自然に恵まれ、豊かな森を源とする「清流」が県内をあまねく流れています。その「清流」は、里や街を潤し、飛騨の木工芸、美濃和紙、関の刃物、東濃の陶磁器など「匠の技」を磨くとともに、千有余年の歴史を誇る鵜飼やユネスコ無形文化遺産「山 ・鉾・屋台行事(高山祭、古川祭、大垣祭)」、「風流踊(郡上踊、寒水の掛踊)」など、世界に誇る伝統と文化を育んできました。
「清流」は、自然と人、人と人、地域と地域、そして時代と時代をつなぐ、我々 岐阜県民にとってのアイデンテイティであり、誇りや魅力の源です。
本大会では、「ともに・つなぐ・ みらいへ~ 清流文化の創造~」のキャッチフレーズのもと、県民総参加による県内42市町村それぞれの 推しの発見、アート体験による身体と心をケアする文化的処方など、本県文化の「深化」を求めてまいります。加えて、国内のみならず、世界に開かれた文化交流による「発信」、そして今年元日に発生した能登半島地震からの 「学び」(復興祈念)をテーマに、300を超える多彩な文化プログラムを展開します。
本大会開催を機に、ご参加いただいた方々やご来場いただいた皆様ととも に地域への愛着と誇りを再確認し、一人ひとりがともに輝く「共生・共創社会」 の実現を目指してまいりたいと思います。
最後に、 本票での開催に格別のお力添えとご支援をいただきました全ての関係者の皆様に心から感謝申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
岐阜県知事 古田肇