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土岐氏調査・研究ノート
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2006年1月4日
禅蔵寺(揖斐郡池田町・五代美濃守護土岐頼忠墓所)の屋根崩落
禅蔵寺の屋根が、年末の大雪により壊れてしまったという一報が入りました。
禅蔵寺は、将軍足利義満の勢力削減政策土岐康行征伐の戦功により、
五代美濃守護に任じられ土岐総領となった土岐頼忠開基の由緒あるお寺です。
延文元年(1356)平心処斎(覚源禅師)を招いて創建したとされています。
ご住職の土岐正道様は美濃源氏フォーラムの講師、
寺宝の貸出し等、美濃源氏フォーラム設立当初より協力いただいている方です。
まだまだ大雪が予想され心配ですが被害が拡大しないことをお祈りします。 |
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禅蔵寺住職 土岐正道氏 |
禅蔵寺本堂の屋根崩落 |
2005年12月
「 美濃國諸家系譜 」
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歴史伝承フォーラム代表田中豊氏の長年の研究により、
東京大学史料編纂所が公開したデータファイルから得られた史料
『美濃國諸家系譜』の解読書が、
「歴史伝承フォーラム」の研究資料として出版されました。
歴史伝承フォーラム事務局の林氏(美濃源氏フォーラム会員)は、
『美濃の稲葉、林、一柳氏には、先祖は伊予から来たという伝承があります。
美濃の山国に、なぜ遠く離れた瀬戸内の海賊衆の伝承がするのか
という素朴な疑問に対しても、
今まで深く考察がなされたことがないように思われます。
唯一、美濃と伊予との関係を示唆した
「鎌倉・南北朝の河野氏と美濃国」(石野弥栄)の論文がありますが、
このたびの、「美濃國諸家系譜」の解読により、
その謎がより一層解明されることを期待します』
と巻末「田中豊先生のご研究に寄せて」に書かれています。 |
また、林氏は『真偽のほどは、わかりませんが、
「こういう書がありますよ」ということを皆さんに知って頂き、話題にして頂きたい、
”悪源太義平の忘れ形見「頼平」を林一族が庇護し、源氏の嫡流を守護し奉り、
長山遠江守は土岐頼遠の婿養子となり土岐明智氏の祖となったというロマンあふれる伝承です。
「事実は小説より奇なり」とは正に、こんなことを指すのではないかと思います』と語られています。 |
2005年2月
「 万里集九著 『梅花無尽蔵』 の世界、出版 」
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美濃源氏フォーラム会員である梅田薫氏が代表をつとめる鵜沼歴史研究会より
「万里集九著『梅花無尽蔵』の世界」が出版されました。
以下、岐阜新聞の記事を掲載させていただきます。
2005年(平成17年)2月9日 (水)岐阜新聞
各務原市の郷土史研究グループ鵜沼歴史研究会(梅田薫代表)が、
「万里集九著『梅花無尽蔵』の世界」を自費出版した。
梅田代表は、「室町時代の万里集九、五山文学の全容が把握することができた。
「万里の第二の古里となる鵜沼で刊行できたことに意義がある」と話している。
万里は1428(正長元)年、近江国安曇郡(滋賀県)に生まれ、室町時代の五山文学を代表する漢詩人、
半生を放浪で過ごし、美濃国鵜沼(各務原市鵜沼)の梅花無尽蔵庵に住み、
「梅花無尽蔵」を著わして1507(永正4)年、80歳で没した。
同著は、難解な漢詩集「梅花無尽蔵」の注釈や「五山文学用語辞典」を初めて完成させた
元昭和学院短期大学副学長の市木武雄さんと梅田代表の共著。
市木さんが、「ぐんしょ」(群書類従完成会の季刊誌)や昭和学院短期大学の紀要などで発表した小論、
論考類の「万里集九の文学素描」「梅花無尽蔵の発掘」「万里集九の鎌倉紀行詩」などや年譜を載せ、
万里の詩文と注釈、多彩な文友などを著わし、梅田さんは「万里集九の生涯」「般若房鉄船」など、
鵜沼での文学活動と生活ぶり、
枯山水の庭で有名な京都・龍安寺の造園に携わった鉄船と愚渓寺(可児郡御嵩町)枯山水のかかわり、
鵜沼での生活ぶりなどを論考している。
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【推薦の言葉】美濃林
「梅花無尽蔵」には土岐氏の所在についても書かれていて、土岐氏研究には必要だと思います。
例えば、118頁には下記のように書かれています。
「合戦(舟田)の経緯の概略は前にも記したように明応五年(1496) 五月三十日に利国(斉藤)方の勝利に終わり
利国は守護代の権力を確立した。
万里(万里集九)のもう一人の後援者、承国寺春沢軒の梅心翁は、この度の合戦で美濃の守護の地位を得た
土岐政房の弟でもあり万里の支援態勢は磐石のものになったと思われる」
など土岐氏や斉藤氏とのかかわりが散見されます。
一般的な本ではありませんが当時の土岐氏、斉藤氏の動向が漢詩人万里集九を通じて
垣間見ることができるのではないかと思います。
A5判311ページ。本体価格2200円
自由書房本店(岐阜市神田町)
同書房ブックセンター各務原店(各務原市那珂前洞新町)
同鵜沼店(同市鵜沼東町)で扱っている。
問い合わせは鵜沼歴史研究会 、 電話 0583-84-0462 |
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