美濃源氏フォーラムの歩み

平成17(2005)年度 15周年記念事業 @ A
世界を魅了す、ピアノと落語のコラボレーション

                 ●大野町でのフォーラムは感動と笑いの中、大盛況で終了致しました。
                      皆様のご協力に感謝申し上げます。

  第4回美濃源氏フォーラム in 岐阜大野
     『美濃源氏土岐一族の芸術文化が現代に甦える』
  土岐頼芸 子孫、      ピアニスト 深沢亮子氏 と
  土岐家より姫が嫁いだ、   落語家 桂三枝師匠 の
     −世界を魅了す、ピアノと落語のコラボレーション−

平成17年11月12日(土)開場13時/開会14時〜16時

岐阜県揖斐郡大野町総合町民センターホール


正会員2000円/一般前売り券2200円/当日券2500円
団体5名以上は2000円 (全自由席)


大野町教育委員会(0585−32−1111)
美濃源氏フォーラム事務局(0572−68−3142)
 後援 
岐阜県・岐阜市・多治見市・瑞浪市・土岐市・笠原町・大野町
及び各県市町教育委員会・鎌倉学フォーラム・妻木城址の会
(社)多治見法人会・多治見商工会議所・土岐商工会議所
瑞浪商工会議所・笠原商工会・瑞浪ロータリークラブ
瑞浪桔梗ライオンズクラブ・瑞浪ライオンズクラブ
(社)多治見青年会議所・(社)土岐青年会議所
(社)瑞浪青年会議所・ 美濃源氏七夕まつり実行委員


                             プロフィール       
 ピアニスト    深沢 亮子   落語家     桂 三枝
幼少より両親に手ほどきを受け、
その後故永井進氏に師事。
12歳で全日本学生音楽コンクール
小学校の部で全国1位、
文部大臣章を受賞。
15歳の時台2回日本音楽コンクールで首位入賞。
17歳でウィーン国立音楽大学に留学、
グレーテ・ヒンターホーファー教授に師事。
在学中にガスタイン賞を受賞。
1959年同校を主席で卒業。
翌年、海外デビューリサイタルを開催し、絶賛。
1960年ベーゼンドルファーコンクール第2位入賞。
1961年ジュネーブ国際音楽コンクールで
最高位入賞(1位なしの2位)。
以来、ヨーロッパ諸都市や南米、
アジア主要都市でリサイタルや室内楽、
オーケストラとの共演など、国際的な舞台で活躍。
ウィーンでのベートーベン国際ピアノコンクール、
モーツァルトコンクール等の審査委員を務める。
昭和41年関西大学在学中に、
桂小文枝(現・五代目桂文枝)に入門。
昭和42年ラジオの深夜番組
「歌え!ヤングタウン」にレギュラー出演し、
若者に圧倒的な支持を得る。
昭和44年にはTV「ヤングOh!Oh!」の司会に
抜擢され、TV界に進出。
その後、「新婚さんいらっしゃい」「パンチDEデート」など
数々のレギュラー番組を司会。
特に「新婚さんいらっしゃい」は今年で35年目を迎え、
娯楽番組の長寿記録を目下更新中。
昭和56年「創作落語」を定期的に発表するグループ
落語現代派を旗揚げ、
同年「上方お笑い大賞」57年「花王名人大賞」
58年「大阪府民劇奨励賞」
59年創作落語「ゴルフ夜明け前」で「文化庁芸術祭大賞」
と数々の賞に輝き、
平成8年には長年にわたる創作落語活動の
作家としての功績が認められ、
「上方お笑い大賞・秋田実賞」も受賞。
平成12年3月からは「桂三枝の創作落語125撰」
と銘打って毎月定期的に独演会を開催していたのが
平成15年に完結し、
このファイナル講演で2度目の芸術祭大賞を受賞。
「桂三枝大全集〜創作落語125撰」としてCD62枚、
ビデオ全31巻をキングレコードより発売中。
平成15年第6代目の上方落語協会会長に就任。
                                                         土岐氏とのかかわり 
室町幕府最後の美濃守護土岐頼芸は
齋藤道三との争いにより美濃を追われはしたが、
「土岐の鷹」と言われるほど絵画の達人で、
京の公家文化をあまた美濃に残した。
そして頼芸の嫡子である頼榮より分かれた一流が、
累々として十八代後の土岐桂氏に受継がれ、
父の英才教育と相まって娘の深沢亮子が。
その高潔な文化性を
「世界的なピアノの音色」で表現している。
宇多源氏佐々木河村五良佐衛門尉源正世は
土岐頼芸に奉仕し、
またその嫡男河村五郎作入道源正則は、
室町幕府六代美濃守護土岐頼益の弟である
土岐頼名より続く名門土岐蔵人入道源遠勝の姫を伴侶とし、
その後本巣町善永寺の二世住職となり、
法灯は脈々として守り継がれてきた。
その子孫、
河村静也氏はバサラ気風で創作落語の草分けとなり、
「新しい伝統話芸」を完成した、桂三枝その人である。

     スケジュール
  13:00     開場
  14:00   開演
  揖斐地域の土岐氏史跡紹介
  14:20   深沢亮子ミニコンサート
  W.A.Mozart ソナタ ハ長調 K.545
  F.Schubert 即興曲 変イ長調 OP.142−2
  F.Chopin 華麗なるワルツ 変イ長調 OP.34−1
  C.Debussy ピアノのための
  1.プレリュード
  2.サラバンド
  3.トッカータ
  15:00   桂三枝のバサラトーク
  16:00   終演




再考、美濃の中世社会−東西文化の結節点、蠢きまわるモノや人たち

                 ●第15回美濃源氏フォーラムは盛況にて終了致しました。
                           関係各位の皆様、ありがとうございました。

   瑞浪市共催事業

  第15回美濃源氏フォーラム in 瑞浪
   『再考、美濃の中世社会−
  東西文化の結節点、蠢きまわるモノや人たち』
 記
 念
 講
 演
梶原 拓 氏  前岐阜県知事・前全国知事会長 
演   題  「温故知新」 
 日  時  平成17年7月23日(土)
 開場9時/開会10時〜17時
 場 所  瑞浪市総合文化センター
 参 加 費   資料代500円


  【研究発表】
【演 題】
  谷口研語氏 法政大学講師 中世日本列島の東西社会と美濃の位置
  菊池紳一氏 (財)前田育徳会理事・尊経閣文庫主幹 鎌倉時代の国司と守護
  野口実氏 京都女子大学  宗教・文化研究所教授    武士の成立と都市・流通
  伊藤裕偉氏 三重埋蔵文化財センター技師 伊勢湾をめぐる中世のモノとヒトの動き
  福井金弘氏 宗教史研究家・元岐阜県庁職員 円覚寺文書にみる中世の物流
  鈴木佐氏 鎌倉禅研究家・千葉県庁職員 鎌倉禅の美濃への布教
  若宮多門氏 白山長滝神社宮司 白山信仰拡がりと情報伝達
  【シンポジウム】
  谷口研語氏コーディネーターにより、中世史における美濃での交流・流通・物流ついて
    発表者のシンポジウム



『再考、美濃の中世社会−東西文化の結節点、蠢きまわるモノやヒトたち』

               美濃源氏フォーラム事務局
                         運営幹事 井澤 康樹
  主旨

 美濃源氏フォーラムは、1991年8月に初めて開催以来15周年を迎える運びとなりましたが、
元々、中世の雄である「美濃源氏土岐氏一族」の歴史を検証し、
またその歴史を活かしたまちづくりをテーマとして産声をあげました。

そのため、一年に1度のフォーラム開催だけに止まらず、
「美濃源氏土岐氏研究講座」を3年後よりスタートし、毎年6名の講師による研究会を続けて参りました。

特に、「美濃の中世史」は『日本の中世史』との観点により、
土岐一族から斎藤道三・織田信長・森蘭丸・明智光秀・竹中半兵衛・古田織部などを
全県的に各地が連携し取上げてゆく事を提唱し、『美濃中世歴史回廊事業』として現在も展開を計っております。

その他、1999年には元内閣総理大臣細川護煕氏の講演が実現し、
以来「歴史と文化を活かしたまちづくり」を主旨としたシンポジウムも重ねております。

 さて、この15年の活動を通して、
『海なし県の岐阜県』が古代・中世以降どのような流通や物流により発達したものか
検証する必要を想起致すわけですが、
それは現代の情報社会では到底想像のつかない状況下で推移してきたことでしょう。

たとえば、紀行文に登場する人々の旅を通して、また美濃の国司や守護として入国し土着した武士が、
武家の棟梁として如何にその勢力発展を計るか、正に「モノとヒト」の動きが垣間見る事が出来ますし、
特に『壬申の乱』や『承久の変』又『関ヶ原合戦』など、
これらの「日本の真ん中」における政変は、東西文化の結節点における歴史の証言者と言えるかもしれません。

その他、美濃や尾張の山茶碗などの陶器が全国的に「移動」していますし、
木材の流通にしても鎌倉の古記録は、凡そ水運と河川交通の重要性を自ずと認識させます。

また、宗教的にも中世社会における山岳密教と鎌倉の禅宗の拡がりは、
その伝播を行なう人々と各地の宗教施設を通して、それぞれが密接に絡みついたようです。

このように今、我々が「美濃の中世社会」を再考することは、
引いては日本中世史における「重要な位置」を検証することにも繋がるものと考える次第であります。

幸いなことに、2005年『愛・地球博』が半年間に亘り開催されますが、
その大きなテーマのひとつに「積極的な市民活動」を重点項目としておられ、
ついては地域郷土史と日本史との関わりなどは、今後の歴史研究の大きな方向性を指し示すものでしょう。

そこで、美濃源氏フォーラムは瑞浪市と岐阜県と協働し、
15周年記念事業としてこれらの課題に取組む事と致しました。

 従来より日本史学会には、
流通や物流に関する先達の研究が金字塔の如く多々あることは承知しておりますが、
市民活動が醸成され行政との協働の中で「郷土史研究」が芽吹いてゆく様を、
『今後の歴史研究の一役』として御覧頂きたく、関係各位のご参加を心よりお待ち申し上げます。




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