著書の紹介
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2006年04月03日 PHP文庫 税込み700円
織田信長にその剛毅な質を認められ、「鬼武蔵」の異名をとった猛将・森長可。
初陣以来の功、さらには天正十年(1582)の武田攻めの活躍により、
長可は信濃四郡を与えられて川中島に入り、上杉勢への備えの任を負った。
しかし、本能寺の変が起こったことで、前途洋々だった人生に転機が訪れる。
信長の死を知った敵対勢力が勢いを増し、窮地に陥った長可は、
弟の森蘭丸らの死を悼む暇もなく、手勢三千を率いて川中島を発つと、
一揆勢の包囲を突破して信濃を縦断、旧領の美濃金山への帰還を果たした。
その後、織田家支配が崩れはじめた東美濃を、
金山城に拠って瞬く間に平定した長可だったが、
このことが天下人をめざす羽柴秀吉に与することにつながり、
さらには徳川家康と秀吉との決戦――運命の小牧・長久手の戦い――
へと引きずり込まれてゆく……。 |
歴史の表舞台に立った期間はわずかながらも、
鮮烈な光芒を放った若き武辺者の人生を力強く描いた長編小説。 |
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