事業風景

6月2日(土) 東濃瑞浪土岐市講座 東濃地域史講座


中津川中仙道歴史文化研究会の仁科吉介氏による
「島崎藤村『夜明け前』と平田国学」の講座が行われた。

『夜明け前』は藤村が、実父島崎正樹をモデルとして、歴史的事実とフィクションを織り交ぜ、
主人公(青山半蔵)が木曾馬籠を舞台に明治維新の激動期を生き、
狂死するまでを描いた大作である。

半蔵は維新によって「新しきいにしえの世界」を求めた。仏教・儒教が入ってくる以前に戻り
「この世に王と民しかなかつたやうな上つ世(かみつよ)」の復古の実現に奔走した。

幕末の歴史的事件展開の中で、必死に情報を集めた。当時大名がかかえる飛脚がたくさんおり、
そして中津川は大名行列の2,000人が一泊していったりと多くの情報を得られる環境であった。
半蔵が心酔した平田国学であるが、明治初期に廃藩置県と文明開化によって急速に衰退していった。






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